こんにちは!Pocoです。
ブリブリのエビ
私のフランス人の夫はエビが大好きです。それを知った私の両親も、実家でよくエビをだしてくれました。
ある日、夫が私の実家でエビを食べているとき
「このエビは、ブリブリ」
と言いました。
ちょっと私では想像力が追い付かないすごい表現で、
でも、当の夫はわりとドヤ顔をしている。
が、私たちがフリーズしているため、なにか変なことを言った?と戸惑い始めた。
私は頭をフル回転させました。そして思い出しました。
前回に実家でエビを食べたときに「プリプリだねぇ~」と言ったことを。そして夫はそれを真似しようとしてくれたのだと。
人前で間違いを指摘するのはあまり好きではないが(しかも頑張って日本語を使ってくれているのに)、親もフリーズしているし、なにが起こったのか共有のために「ブリブリじゃなくてプリプリのエビね!!そうだねおいしいね、ブじゃなくてプ!」
と言って、状況はおさまりました。
濁点が変わるだけでこうも脳みそが混乱するのかと、とてもビックリした一方で、夫は「ブリブリ」と「プリプリ」で一体なにがそんなにちがうのか理解できないようでした。
私もどう説明してよいかわからず、困りました。
プチプチ
また、別のある日、夫のフランスの実家へのお土産で陶器を買いました。
夫に「エアークッションは日本語でなんて言うの?」と聞かれたので、
「エアークッションでも大丈夫だと思うけど、『プチプチお願いします』と言えば、たぶん大抵の日本人はわかってくれるよ」と伝えました。
ちょっと不安そうな表情をしつつ、夫が恐る恐るそのとおりに伝えると店員さんは快くプチプチに包んでくれました。
夫にとっては、これが不思議な現象だったようで、「この空気を破裂させるときの音が『プチプチ』言っているように聞こえるからだと思う」と言うと、「そんなふうには聞こえない」のだそうです。
オノマトペって難しい
日本語のこういった表現をオノマトペと呼びますが、さかのぼると古事記など奈良時代から使われているものもあるようで、島国日本でのみ発達したこれらを外国人が理解するのは難しいのでしょうね。
感覚的過ぎて説明もできないですし。
でも、「プリプリのエビ」「プチプチ」の他にも「たくさん歩いて足がパンパン」「糸がピンと張る」「空気がピリピリしてる」など、パ行は日本人にとってなにかがはじけそうなほど膨らんでいることを意味するのでしょうね。
詳しく調べたいけど、壮大な調べものになってしまう予感がするので、今はやめておくことにします。
Salut!